創業者ルイスV.アロンソンがTHE ART METAL WORKSをニューヨークにて創業宝石箱や時計、花瓶といった家庭装飾品を独自の技術で芸術品に仕上げていくなか程なく硫黄点火装置を開発し「セーフティーマッチ」の名で特許を取得。

THE WORLD‘S GREATEST LIGHTERと称されるRONSONブランドがその道のりを歩み始める。

1910年、最初のライター特許「フリント発火装置」を取得。 その3年後には『RONSON』ブランドでは初となるポケットライター「Wonder Lighter（ワンダーライター）」を発売。

その後もアールデコの影響を色濃く受けた数々の卓上ライターを世に送り出し、アールデコのリーダー的ブランドとなる。

ワンモーションで着火から鎮火まで完了する世界初のワンモーションライター「Banjo（バンジョー）」の発火メカニズムは、ライターに機能を求めた大人たちのニーズにフィットし、市場を席巻する。

自由な発想で試行錯誤を繰り返し、世界中から長く愛されるプロダクトを次から次へと生み出したこの時代のアメリカの空気感を受けて、「RONSON」もその存在感を大きく発展させていく。

「RONSON」のルーツは、まさにこの時代の中にあるといえる。

1943年、名器Banjoの発火メカニズムを継承しつつ、飽きることのないクラシカルなルックスを誇るRONSON STANDARDが誕生する。 滑らかなラウンド形状は、味わい深いフォルムを持ち、さらには、よりコンパクトに使いやすく設計されたSTANDARD。デザイン性と機能性を両立する。

「アート・メタルワークス・カンパニー」の製品開発思想は、まさに金属の芸術とも呼べるライターを次々と世に送り出した。

1957年「Varaflame（ヴァラフレーム）」を発表。当時、車などに取り入れられていたストリームラインを効果的に使った美しいデザインが世界を魅了した。

時代に合った「美」の追求、所有する人に充足感を与える小さな芸術を日常の中で楽しむという豊かさ、それを世に浸透させた「RONSON」の功績は、後に人々に称賛されることになった。